恋人は欲しいけど、セックスはしたくない。これっておかしい?|アセクシャルかもしれない私の話
「恋人は欲しい。でも、セックスはしたくない。」
ずっと、この気持ちは矛盾しているんだと思っていました。
今思えば、私はずっとこの2つが一緒じゃないといけないと思っていました。
恋人ができたら、いずれはセックスをする。
好きな人ができたら、そういうこともしたくなる。
なんとなく、世の中ではそれが普通の恋愛なんだと思っていました。
だから、恋人が欲しいと思う自分と、性的なことをしたいと思わない自分がいることが、ずっと不思議でした。
好きって、こういうことじゃないの?
誰かのことを好きになることはあります。
一緒にいたいと思う。もっと話したいと思う。その人のことを知りたいと思う。一緒にご飯を食べたり、どこかへ出かけたりしたいと思う。
その人に大切にされたいし、自分もその人を大切にしたい。でも、そこから先のことを考えると、どうしても気持ちがついてきませんでした。
「好きな人なら、触れたいと思うものなんじゃないの?」
「恋人になったら、そういうことをしたくなるんじゃないの?」
そんなふうに考えていました。
そして、そう思えない自分を見て、「私は本当はその人のことを好きじゃないのかな」と悩むこともありました。
まだ本当に好きな人に出会ってないだけ
自分の中で答えが出ないとき、よく考えていたのが、
「まだ本当に好きな人に出会っていないだけなのかもしれない」ということでした。
いつか、ものすごく好きな人が現れたら変わるのかもしれない。
この人となら、と思える相手に出会ったら、自然にそういう気持ちになるのかもしれない。
そう思って、自分の今の気持ちをあまり深く考えないようにしていた時期もありました。
でも、時間が経っても、やっぱりよく分かりませんでした。
恋愛をしたい気持ちはある。誰かと特別な関係になりたいと思うこともある。
なのに、性的な関係だけは、自分の中では別の話でした。
「恋人が欲しい」と「セックスがしたい」は別だった
今振り返ると、私が悩んでいたのは、恋愛と性を同じものとして考えていたからなのだと思います。
恋人が欲しい。誰かと一緒にいたい。大切にし合える関係が欲しい。そういう気持ちがあるなら、当然セックスもしたいはず。
ずっとそんなふうに考えていました。でも、本当はそうじゃなかった。
恋愛感情があることと、性的に惹かれることは、必ずしも同じではない。
それを知ったとき、少しだけ気持ちが楽になりました。
恋人が欲しいのに、セックスはしたくない。
これは、矛盾しているわけではなかったんだと思えたからです。
アセクシャルという言葉を知って
そんな中で知ったのが、「アセクシャル」という言葉でした。
性的な惹かれを感じない人がいる。
それを表す言葉がある。
最初からすんなり自分はアセクシャルだと思えたわけではありません。
自分に当てはまるのか迷ったし、アセクシャルについて調べれば調べるほど、自分はここまで当てはまるのかなと考えることもありました。
でも、こういう人もいるんだと知れたこと自体が大きかったです。
今まで自分の中だけでおかしいと思っていたことに、ちゃんと言葉があった。
それだけで、少し安心しました。
普通の恋愛に合わせなくてもいい
世の中には、恋人ができたらこうするもの、というイメージがたくさんあります。
手をつなぐ。キスをする。セックスをする。一緒に暮らす。結婚する。
もちろん、それを望む人もいます。
でも、全員が同じ形を望む必要はないんだと思います。
恋人が欲しいけれど、性的な関係は望まない人もいる。
恋愛感情はあるけれど、セックスはしたくない人もいる。
逆に、恋愛感情はなくても性的な関係を持つ人だっています。
人によって、誰かを好きになる形や、心地よい関係の形は違います。
だから、「恋人が欲しいのにセックスをしたくない」という自分の気持ちを、無理にどちらかに合わせなくてもいい。
最近は、そう思えるようになりました。
まだ、うまく説明できないけれど
今でも、自分の気持ちを誰かに説明するときに難しいなと思うことがあります。
「恋人は欲しい。でもセックスはしたくない」
そう言ったら、「じゃあ何のために付き合うの?」と思う人もいるかもしれません。
以前の私なら、自分でもそう思っていたかもしれません。
でも、恋人と一緒にいたい理由は、性的な関係だけではないと思っています。
一緒に笑ったり、悩みを話したり、くだらない話をしたり。
何かあったときに「この人に話したい」と思えたり。
そういう関係も、ちゃんと誰かを大切に思う気持ちから生まれるものだと思います。
もし同じように感じている人がいたら、まずは「おかしいのかな」と決めつけなくてもいいんじゃないかなと思います。
今すぐ自分が何者なのか、答えを出さなくてもいいと思います。